19永遠の命を得るために

現在、皆様が生きていらっしやる命の本質は、永遠の命なのです。ところが、その捉え方がよくお分かりになっていないために、みすみす永遠の命をのがしてしまって、死なねばならないことになるのです。

永遠の命の捉え方の要点をお話しします。その要点をお話ししても、すぐにお分かり頂けないかもしれませんが、その原理をお話しします。

死なない命は、毎日勉強を続けていないと分からないのです。まず第一に考えて頂きたいことは、今、皆様が生きておいでになるということがらです。これをよく見て頂きたいのです。

家には電灯がついています。外には、太陽が輝いています。電灯をともしているエネルギー、太陽の輝いているエネルギーは、人間の命の正常な働きを意味しているのです。

私達は、生まれて物心がついてから、ほとんど毎日太陽の輝きを見ています。曇った日や、雨の日は見ていませんが、それ以外の日はだいたい見ています。

人間は、太陽があるのはあたり事えだと思っていますが、人間が死んでいくのは、こういう考え方によるのです。だいたい、太陽があることは、あたり事えではないのです。あたりまえというのは、この世の中に、一つもないのです。あるべき道理があるから、あるのです。あるべき道理がないものは、ありえないのです。

理屈が分からない人が、太陽があるのはあたりまえと、勝手に言っているのです。例えばマルクスは、人間が偶然に生まれてきたといっています。偶然に生まれてきたというばかなことが、あるべき道理がないのです。これはマルクスの思想であって、ユダヤ思想の非常に悪い点なのです。

ユダヤ人は非常に優れた民族であって、歴史の先頭に立って、人類全体をひっぱっていかなければならない責任を持たされている民族なのです。この民族が間違えてしまったのです。

西洋哲学が現代文明の間違いの根底にあるのです。白人は、人間が生まれてきた目的の説明ができないのです。日本人でもできないのですけれど、日本人の方がまだましなのです。日本には、人間が偶然に生まれてきたという思想はありません。しかし、人間が生まれてきた目的を説明した人は、日本には一人もいないのです。

聖徳太子も弘法大師も言っていません。人間の目的、人生の目的は日本人には全く分からないのです。分からないのですけれど、偶然に生まれてきたとは言わないのです。お天とうさまという思想は人間が偶然に生まれきたという考えではないのです。

現代文明は、非常にユダヤ的な思想が強いのです。専門学ははとんどユダヤ人が考えた学問です。これが悪いのです。専門学ということは、部分的ということです。部分的な思想を勉強した人が、社会の指導をしているので、文明全体がまちがっているのです。学問の根本的なまちがいが、文明のまちがいを起こしているのです。生きていながら命が分からないのが、専門学の欠点です。

学理学説がまちがっているのです。ノーベル賞をもらった学者が偉い学者だと言われています。ノーベルは、ユダヤ人だったのです。ユダヤ人に褒美をもらって、学者は喜んでいるのです。

太陽があるのは偶然だ、人間が生まれてきたのは偶然だという考えをやめるのです。人間は生まれるべき理由があって生まれたのです。

太陽もあるべき理由があってあるのです。美しい花は偶然に咲いているのではありません。天が命を知らせるために人間に見せているのです。

そのように、風流の心は「おのずから」の命を見ようという気持ちが働いているのです。日本の雅の心は、常識以上の感覚で物を見ようとする心なのです。

こういうことをよく勉強していきますと、生きている趣が分かってきます。趣というのは、形ではなくて、実質なのです。竹の柱に萱の屋根という考え方、自然の中にとけこんでいく人生、人生の中にあるものを見ようという考えは、欧米人にはありません。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きありという考え方は、般若心経の考えなのです。般若心経は、現在の世界の文化の中で、あらゆる哲学、宗教の中でも最も優れたものの一つなのです。

人間の思いを空じることが、人間の文化概念の基礎にならなければならないのです。今の人間の文明思想、人間の世界観、価値観を空じるのです。これが、命を見つける第一歩です。

今まで生きてきた生活観念を、空じるのです。色即是空、空即是色、究竟涅槃です。般若心経を、毎日読んで頂きたいのです。ただ、棒読みするだけではなくて、できるだけ、般若心経の心に接するように読むのです。そうすると、素読百遍意自づから通ずという事が少しくらいは言えるでしょう。

これをすると霊魂が謙遜になるのです。霊魂の謙遜を踏み台にすると、命がちらっと見えてくるのです。

花が咲いているのは地球の命が現れているのです。地球の命は死なない命です。皆様の目は死なない命を見ているのです。月の光は太陽系宇宙の中にある死なない命が現れているのです。花に見とれている時の自分の気持ちを、深く内省しますと、花の中に入っていくような気持ちになるのです。

そうすると、宇宙にある本当の命、死なない命が少しは分かってきます。これが魂の力なのです。人間の霊魂は死なない命を見る能力があるのです。

第二には、大自然をよく見るのです。大自然は人間に命のあり方を教えているのです。宇宙に命の根源があって、これが月となっているのです。命の本願は死なない命なのです。死なない命が、美しいという形で霊魂に感じられるのです。その時皆様の霊魂は死なない命に反応しているのです。

自然現象があることが、人間の霊魂と重大な関係にあるのです。命の本願が天です。天というちょっとはずれていますので神といった方がいいでしょう。神とは、人間をこの世へ送り出した力なのです。

地球を自転、公転させている力が神であって、神が現に皆様の心臓を動かしているのです。宇宙の命のエネルギーが、そのまま皆様の肉体の中に宿っているのです。死なない命が、現在皆様の中に宿っていることを、よく考えて頂きたいのです。だから、自分の中にある命を見つけるのです。そうすれば、死なない命をつかまえることができるのです。

そのためには、世界の歴史の流れに、順応した考え方を持つ必要があります。日本人の島国根性だけではだめです。東洋哲学だけでもだめです。

世界全体の人間の流れを知るためには、どうしても・天地が何のために造られたのか、天地創造の勉強をする必要があるのです。

そのためには、旧約聖書を勉強するしかないのです。天地が造られた原理を悟ることです。又、歴史の勉強をするのです。歴史の勉強というのは、白人とアジア人と黒人の、三大種族がどうしてできたのかということが分からなければ、世界の歴史の流れは分からないのです。日本人は、こういうことが不得手です。

歴史の流れと、大自然のあり方が、時間と空間です。時間の流れと空間の流れが、そのまま死なない命の流れになっているのです。これを勉強しなければならないのです。死なない人間になりたいという願いを毎日持って頂くのです。純粋に素朴に持つのです。

自分の立場、自分の経験を問題にしないで、幼児のような素直な気持ちになって頂きたいのです。せっかく命を持っておいでになるのですから、この命を逃してはならないのです。必ず死なない命をつかまえることができるのです。


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