5世の中がだんだん悪くなってきた。これから世界はどうなるのか

人間は家族のため、会社のため、国家のために一生懸命に働いています。文明のために奉仕しているのです。

神の側から見ますと、人間は何のために生きているのかといいたいのです。神は人間を造って生かしています。ところが、生かされている人間が、何のために生きているのか不明なのです。そこで放っておけばやがて行き詰って兜を脱ぐだろうというのが、神の考えなのです。

現在、世界六十四億の人間は、一人残らず自我意識で生きています。自我意識で生きていない人は一人もいません。

自我意識は何かといいますと、自分が独立して存在し、世界で一番偉いと思う意識です。これは神に抵抗する意識であり、命の本質に抵抗する意識です。自分はそう考えていないと思っているかもしれませんが、神という絶対に対して、自我という絶対が存在しているのです。

自我は非常に強い絶対です。旧約聖書に「人が神のごとくなった」とありますように(創世記35)、人間は皆、神のようになっているのです。神と同じだけの権力を自分が持っていると思っているのです。だから、神が人間を地獄へ追いやる権利はどこにあるかといいたいのです。

神は人間に、太陽のエネルギーを無料で無尽蔵に供給しています。空気や水、自然環境を、無料で提供しているのです。それに対して人間は、有難いと三一口もいわないのです。これは神をないがしろにしていることになるのです。

人間の文明意識の中に、神は少しもないのです。人間の自我意識だけがあるのです。人間が幸福になればいいのであって、神の理想とか神の目的を今の文明人は、全く考えていません。

人間の理想を神につきつけるのが、自我意識の特徴です。このために、神は人間にやりたい放題をさせているのです。どこまで人間が堕落するのか、原水爆を使って大戦争をして、世界が破滅するところまでいくのか、人間にやりたいようにさせているのです。これが神の本心です。

人間の悪が充分に熱さないで人間をたたきますと、人間が後から文句を言うにきまっています。そこで人間にしたい放題のことをさせて、文明を腐るだけ腐らせて、人間が自分自身に愛想がつきた時に、神が人間を思いっきりたたくのです。そうなれば人間は文句をいわなくなるのです。

これが、神がユダヤ人に対してとっている態度です。神はこのとおりに世界にして人の悪が満ちる時、悪が盈満する時に、神の本当の善があらわれるのです。人間が考える善は、最善の敵です。人間の善事善行は神から見れば悪なのです。

人間は本当の善が分からないのです。人間の思いは全部幻覚であって、これを悟ることが人間の善の出発です。この心境が仏です。人間が仏になれば、初めて神がわかるのです。

人間が仏さんのような明朗純白な気持ちになると、本当の神がはっきりわかるのです。

自我意識を持ったままで神を信じようとしても、無理です。イエスは自我を捨てたのです。イエスと同じようになることを、皆様の本心は願っているのです。

皆様の宗教心は死んでから天国へ行きたいと考えているでしょう。本心はそんなことを考えません。死んでからのことより、現実の自分が間違っていることが分かります。今、生きているままの状態で、生ける神の子になるのです。

こういう人はめったにいませんが、もしいれば、永遠の栄光を神から受け取って、神の代理者としてのすばらしい位に置かれるでしょう。

そういう人を選抜するためには、悪人が悪くなるだけ悪くならなければならないのです。そうしなければ、善が善にならないのです。ですから、神は文明が混乱していくのを放っているのです。

米、ロシア、フランス、中国等の核実験によって、放射能が地球の周りをびっしりと取り巻いています。やがて地球はどうにもならない状態になるでしょう。惨憶たる状態になるでしょう。そうなるにきまっていることは、皆様の本心が良くご存知です。

人間社会が存在しているのは悪魔を滅ぼすことが目的です。悪魔の中心思想は、自我意識そのものです。自我感覚で生きている人は、無意識に悪魔に同調しているのです。

現代文明は、自我の尊重、自我の確立、自我の拡大、自我の発展、基本的人権の確立、民主政治の確立ばかりをいっているのです。現代文明の中心は、自我意識です。自我の文明が爛熟するのを神が待っているのです。

神の人格は完全です。しかし完成されていないのです。いくら神が完全であっても、宇宙全体が完成されなければ、神の位が完成されません。神の位が完成されるために、神の経倫があるのです。これが神の大計画です。神が神自身を完成するために、太陽と地球がつくられたのです。これが神の宇宙経倫です。

神はまだ完成されていません。自我意識が世界に通用しているということは、神はまだ完成されていないことの証明になるのです。自我意識が通用しなくなると、すべての人格を持ったものは、全部神を主とするのです。神を、主(あるじ)とする人格によって、すべての動物、植物のあり方が、全部変わってしまいます。これが神の国の完成です。その時、神の位が完成するのです。


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